THREELINE CATALOGUE 2024
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メラミン樹脂(略称MF)熱硬化性樹脂スリーラインメラミン食器の特徴メラミン樹脂の概要・特性■品質国際規格・環境国際規格製造元であるヤマト化工小諸工場において2006年にISO9001(品質マネジメントシステム)を取得、資源の有効活用に向けて、リサイクルの取り組みを積極的に進めています。2008年にはISO14001(環境マネジメントシステム)を取得し、環境負荷低減活動はもちろん、再生材を使った製品を開発するため、リサイクル技術活用の促進にも取り組んでいます。■安全管理食品衛生法・食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)「フェノール樹脂、メラミン樹脂又はユリア樹脂を主成分とする合成樹脂製の器具又は容器包装(最終改正:平成28年厚生労働省告示第245号)」に適合しています。さらに、業界自主基準、社内管理基準を定め、厳しく品質保持を行っています。安全性の試験は公的検査機関で定期的に取得して、安全無害の商品を提供しています。■製品●成形技術最新の大型成形機による1㎠当たり約200~250kgの高圧力圧縮成形技術で、表面硬度の均一化を図り、キズがつきにくく耐久性のある製品が完成、同時に絵柄、グレーズの密着性が高くなります。それぞれの商品に応じて最適な成形条件を調節して、美しく丈夫で長持ちするメラミン食器が成形されています。●ストービング(熱処理)メラミン食器を成形後、約130℃まで上昇した加熱庫で1時間のストービング(再加熱)処理を行い、食器の残留ひずみを緩和、安定させて樹脂特性の向上を図っています。●絵柄・インクフォイル(特殊紙に印刷し、メラミン樹脂を含浸加工した紙)を使用した成形技術は、スイスで開発され、日本では最初に技術を導入し、実用化に成功しました。他の国産フォイルに比べ発色が豊かで、食器との密着性に優れています。また、インクの浸透性が良いため、印刷面を裏側にしてメラミンベース面に成形することにより、絵柄が磨耗しにくくなります。●グレーズコーティング耐蒸気性、耐汚染性に加えデザイン性を高めるために、表面にメラミングレーズをコーティングしています。グレーズコーティングの種類は、透明片面コーティング、より耐久性を高めた内外両面透明コーティング、白などのカラーグレーズコーティングがあります。●材料選定耐久性、耐熱性、耐クラック性、耐変色性など、使用する目的に応じて原料を開発、選定して高品質な食器を生産しています。また、環境に配慮した原料も積極的に取り入れて商品化しています。●簡易包装の推進環境保護、資源の有効活用の観点から、積極的に商品の簡易包装化を進め、できる限り包装材を少なくして開梱しやすくしています。■概要メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドを弱アルカリ性で反応させ、得られた縮合物(メチロールメラミン)を充填材のパルプに含浸し乾燥させます。得られた乾燥品に硬化剤、離型剤、顔料など混合し、粉砕分散させて成形材料ができ上がります。■特性1. 表面硬度が高い。2. 着色が自由。3. 加水分解されにくく耐水性に優れている。4. 難燃性で自己消化樹脂。5. 耐熱性に優れている。6. 電気絶縁性に優れている。各素材の特徴と取り扱い注意商品を、長く美しくお使いいただくために316

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